知的なおっさんたちにウケがよかった、肉体派な趣味を披露します!
大学生だったかつて、私はワンダーフォーゲル部(略してワンゲル)に所属していました。
ワンゲルといえども女子大の部活だったので、比較的ゆるやかな登山を愉しんでいたため、物足りなさを感じた部員たちは他大の山行にお邪魔していたような状態でした。
まだ19やそこらの花も恥じらうような乙女だった私ですが、
大学に入学するや否やお世話になったお店は、シフォンのスカートも丸エリブラウスも取り扱ってなどいない、石井スポーツというお店でした。
そこで初めて購入したのは忘れもしない、
カリマーの70Lのザックとスカルパの登山靴↓
※当時購入したものと同じものではありませんが、こんなようなカンジです
体が小さい私が70Lもあるザックを背負うと、荷物に背負われているような状態になり、その様子を見ていた母は「重そうでかわいそう」とゲラゲラ笑っていました。ひどいわ~ん
「なんで登山なんか始めたの?」と周囲からしばしば問われました。私が体格にもキャラにもそぐわない登山というフィールドに憧れたきっかけは、「生徒諸君」という漫画の登場人物にありました。
私の母親世代のマンガです。
主人公のナッキー(表紙の女の子)の同級生で、沖田くんという知的ハンサムな男の子が、ナッキーへの愛を山にぶつけていく姿に漢を感じてしまいました。
漢の世界って熱いですよね。
女子高で3年間女子をこじらせていくうちに、漢の潔さを欲してしまったのです。
そんなこんなで大学卒業後もmixiのコミュニティに入って、登山オフに参加しながら山の世界を楽しんでいたわけです。
そして、ある時気づいたのです。
なんと私は日本で1~3番目に高い山を全て制覇していた!
去年の夏社内研修の導入で自己紹介のネタ探しをしていたときに気づいたのです。やっとね。
登山を趣味にしている人からみたら、「ふぅーん、あっそ」ぐらいのネタです。でも会社というフィールドで見たときに、同じことを成し遂げた人は一人もいませんでした。
また上司である知的おっさんたちは頭の回転こそ早いものの、継続して登山に取り組むほどの時間と、脚力がなかったのです!!
ぃっぇ~~い、勝ったぜぇぇーーww
と、その時は心の中で思いっきりガッツポーズきめてました。
でもね、知的おっさんたちは、私の類まれなる脚力を評価したわけではなく、
あれ?2位と3位の山ってどこだっけ?
と、きゃいきゃいしながら、地理の授業ぶりの難問にぶつかりテンションがあがっていただけだったのです。
※ちなみに、2位は北岳、3位は奥穂高岳です。もっというと、私は4位の槍ヶ岳まで登っていました。
知的なおっさんたちは自分の知性を心から賛美しています。
だから仕組まずともそこをくすぐることで、私は研修のプレゼン内容よりも、
山の子
と、見事知的おっさんたちの記憶に焼き付けられたのでした。
就活とかでネタに困っている方、面接官のツボは派手な経歴とかじゃないと思ったよ。
この地球上の誰か一人にでも参考になったら嬉しい小ネタでした。